いま、ジンギスカンが熱い。
2026年1月、テレビ番組「ZIP!」でも特集が組まれ、「約20年ぶりの第3次ジンギスカンブーム到来」と大きく報じられた。大手焼肉チェーンが期間限定でラム肉メニューを導入し、都内では続々とジンギスカン専門店がオープン。かつて「北海道のご当地グルメ」だったジンギスカンが、いま全国区の人気を獲得しつつある。
でも、なぜ「今」なのか? そしてそもそも、第1次・第2次って何だったのか? 今回はジンギスカンブームの歴史をひもときながら、第3次ブームの背景をじっくり解説します。
ジンギスカンブームの歴史をおさらい
第1次ブーム(1960年代〜)「北海道発、全国へ」
ジンギスカンの名が広く知られるきっかけとなったのは、1966年(昭和41年)のサッポロビール園オープンだった。「生ビール飲み放題+ジンギスカン食べ放題で1,000円」という破格のセットが、北海道観光ブームと見事に重なり、全国からの旅行者を虜にした。
もともと1962年(昭和37年)の輸入自由化で安価な冷凍ラム肉が大量に入ってくるようになっており、北海道に検疫所があったこともあって羊肉文化が根付いていた。観光客がビール園でジンギスカンを体験し、「北海道といえばジンギスカン」というイメージが定着していった時代だ。
第2次ブーム(2004年頃〜)「BSE問題が生んだ”焼肉の代替”」
2001年に発覚したBSE(狂牛病)問題は、日本の焼肉業界に壊滅的なダメージを与えた。輸入牛肉が止まり、全国の焼肉店が経営の危機に立たされる中、「焼いて食べる肉」として注目を集めたのがジンギスカンだった。焼肉とオペレーションがほぼ同じなため、看板を掛け替えて転換する店が続出。首都圏にもジンギスカン専門店が一気に増えた。
しかし、この時代のジンギスカンはまだ「冷凍肉」が主流だった。解凍時に出る血や水分が独特の臭みの原因となり、「ラム肉って臭い」という印象を持った人も少なくない。ブームは数年で落ち着き、一時は”ブーム終焉”とも言われた。
第3次ブーム(2014年頃〜、そして2025〜2026年に再加速)
第3次のブームは、消費者主導で静かに始まった。大手が仕掛けたわけでも、外的ショックがあったわけでもない。「おいしいラム肉」を知った人たちが、口コミで広めていったのだ。
そして2025〜2026年、このブームがさらに加速している。
第3次ブームを支える4つの理由
1. 「生ラム」の普及で、臭みのイメージが一変した
第3次ブームの最大の立役者は、「生ラム」の普及だ。
生ラムとは、一度も冷凍していない冷蔵(チルド)状態のラム肉のこと。凍らないギリギリの温度(0℃前後)に保ったまま輸送することで、細胞が壊れず、旨みや柔らかさがそのまま保たれる。解凍時の血抜きも不要なため、あの独特の臭みがほとんどない。
「ラム肉が苦手」という人の多くは、第2次ブーム時代の冷凍ラムのイメージを引きずっている。生ラムを食べた瞬間、そのイメージが覆されることが多い。「こんなに食べやすいの!?」という驚きが、新規ファンを次々と生んでいる。
2. ヘルシーブームとの相性が抜群
タンパク質豊富・低カロリー・脂肪燃焼効果のある「カルニチン」が豊富──ラム肉はいま最もヘルシーな肉として注目されている。
特にL-カルニチンの含有量は驚異的で、牛肉の約2.2倍、鶏肉の約16倍にも上る。L-カルニチンは脂肪をエネルギーに変える働きを助ける成分として知られており、「ダイエット中でも罪悪感なく食べられる焼肉」として女性客や健康意識の高い層に刺さっている。
筋トレブームとも相性がよく、「高タンパク・低脂質」を求めるボディメイク志向の人たちにも支持が広がっている。
3. 物価高騰の中での「コスパの良い肉」
牛肉の価格が高騰し続ける中、相対的にラム肉のコスパの良さが際立ってきた。もちろんラム肉の輸入価格自体も上昇しているが、それでも和牛や国産牛と比べれば手頃に食べられる。「同じ焼肉でも、もう少し財布にやさしく、でもヘルシーに」という消費者ニーズにぴったりはまっている。
居酒屋業態との相性もよく、ハイボールやビールと合わせて気軽に楽しめるスタイルが若い世代に受け入れられている。
4. Z世代・女性客が牽引する”インスタ映えブーム”
かつてジンギスカンといえば「おじさんの飲み会」のイメージが強かった。しかし第3次ブームでは、Z世代や20〜30代の女性客が積極的に来店しているという報告が相次いでいる。
健康面での訴求力に加え、鉄鍋でじゅうじゅうと焼くビジュアルのインスタ映え、北海道の名店が東京に進出したことによる話題性、そして「ラム肉専門店に行ってみた」というカルチャー的な面白さが若い世代のSNSで拡散されている。
「昔と今」ここが変わった
| 第2次ブーム(2004年頃) | 第3次ブーム(2025〜) | |
|---|---|---|
| 主な肉 | 冷凍ラム | 生ラム(チルド) |
| 臭み | 強め | ほぼなし |
| 主な客層 | 中高年男性 | 20〜40代、女性も多い |
| きっかけ | BSE問題(外的要因) | 消費者主導・口コミ |
| トレンドとの親和性 | 低 | 健康・ヘルシー・インスタ映え |
まとめ
第3次ジンギスカンブームは、ひとつの理由で起きているわけではない。生ラムの普及による「臭みのなさ」、健康志向との完璧な相性、物価高騰のなかでのコスパの良さ、そしてSNSで広まる新しいファン層──これらがかけ合わさって、かつてないほど強いブームを形成している。
そして何より大きいのは、「ラム肉を食べ慣れた世代」が増えてきたことだ。第2次ブームを経て、ラム肉に一度触れた人たちが大人になり、今度は自らの意志でジンギスカンを選ぶようになっている。
まだラム肉を食べたことがない方、あるいは「昔食べたけど苦手だった」という方──ぜひ一度、今の生ラムジンギスカンを試してみてください。きっとその印象が変わるはずです。
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