日本のジンギスカンは「北海道名物」という印象が強いですが、実は北海道内でも地域によってスタイルがかなり違い、本州の一部にも独自の発展をしたジンギスカン文化があります。
ここでは地域別の特徴を整理して説明します。
1. 札幌式(焼きダレ後付け型)
- 特徴:肉をタレに漬けず、生または軽く下味をつけた状態でジンギスカン鍋にのせ、焼きながら食べる直前にタレをつける。
- 鍋:中央が盛り上がったドーム型鍋(肉を上で焼き、周囲で野菜を煮る)。
- 味:肉本来の風味を楽しめる。タレはしょうゆベースや甘辛味噌ベース。
- 代表店:「だるま」(札幌)など。
2. 滝川式(漬け込み型/道央型)
- 特徴:羊肉をあらかじめ醤油・ニンニク・生姜・玉ねぎなどのタレに漬け込んでから焼く。
- 鍋:家庭ではフライパンやホットプレート使用も多い。野外バーベキュー向け。
- 味:タレがしっかり染み込み、甘辛くご飯が進む。
- 歴史:滝川市は北海道ジンギスカンの発祥地説がある。
3. 帯広式(甘辛濃厚漬け込み型)
- 特徴:漬け込み型だが、タレはやや甘みが強く濃厚。豚丼文化の影響で甘口寄り。
- 鍋:鉄板やフライパンも多い。アウトドアや家庭調理向き。
- 肉:マトンのほか、ラムやロース肉も人気。
4. 松尾式(深鍋スタイル)
- 地域:滝川発祥、道北・空知地方中心。
- 特徴:タレ漬け肉を深鍋で煮焼きし、肉と野菜を一緒に煮込むように食べる。スープ感が出やすい。
- 味:甘辛でコク深く、煮汁をご飯やうどんにかける〆文化あり。
- 代表:「松尾ジンギスカン」。
5. 道東型(釧路・北見など)
- 特徴:札幌式と漬け込み型の中間。生ラムも漬け込み肉も両方あり、家庭や店によって差が大きい。
- 北見:焼肉文化が盛んで、ジンギスカンも鉄板焼き風が多い。
- 釧路:屋外炭火+網焼きスタイルも見られる。
6. 青森・岩手(本州型ジンギスカン)
- 青森県大鰐町(大鰐温泉もやしジンギスカン)
- 漬け込み型で、地元特産の長い「温泉もやし」と一緒に鍋で煮焼き。
- 岩手県遠野(遠野ジンギスカン)
- 野外で鍋を囲み、焼きながらタレをつけて食べる。ビール園文化が強い。
7. その他の独自派生
- 長野県飯山市:漬け込み型。味噌ベースタレが特徴。
- 東京・神奈川:北海道式を再現したビール園スタイル(サッポロビール園など)。
スタイル分類のざっくりまとめ
スタイル | 主な地域 | タレ | 調理法 |
---|---|---|---|
焼きダレ後付け型(札幌式) | 札幌 | 焼いた後につける | ドーム鍋で肉を焼き、野菜は周囲 |
漬け込み型(滝川・帯広式) | 道央・道東 | 漬け込んでから焼く | 鍋・鉄板・屋外BBQ |
煮焼き型(松尾式) | 滝川・道北 | 漬け込み | 深鍋で肉と野菜を煮る |
本州型 | 青森・岩手など | 漬け込み or 後付け | 鉄板や鍋、屋外中心 |
#羊スケ #ラム #ラム肉 #焼肉 #居酒屋 #産直野菜 #東大和 #東大和市 #小平 #立川 #昭島 #宴会 #ローメン #ジンギスカン #信州 #ジビエ #猪肉 #鹿肉 #羊肉